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スキャニングサービスの基本のキ!~依頼前に押さえておくべき仕様について~

2026.03.02
スキャニングサービスの基本のキ!

「スキャニングを外注したいけれど、仕様をどう決めればいいかわからない」「解像度やファイル形式の違いが料金にどう影響するのか知りたい」——そんな疑問をお持ちの担当者の方へ向けて、スキャニング作業の仕様をわかりやすく解説します。

仕様を正しく理解しておくと、業者への依頼がスムーズになるだけでなく、無駄なコストを抑えながら必要な品質を確保できます。ぜひ発注前の参考にしてください。

この記事でわかること

解像度の選び方|200・300・400dpiの違い

スキャニングの解像度は、仕上がりの画質と用途を左右する最も重要な仕様の一つです。一般的に200〜400dpiの範囲で選択します。

解像度 向いている書類・用途
200dpi 文字中心の一般文書、読めれば十分な書類
300dpi 図表入りの書類・図面・技術資料。弊社の電子化作業の約8割がこの解像度
400dpi 文字が細かい資料、A1→A3に縮小した図面、印刷時の出力状態を重視する場合

💡 選び方のポイント

迷ったときは300dpiが標準的な選択肢です。図面や技術資料など細部の視認性が必要な場合は400dpiを検討してください。解像度が上がるとファイルサイズも大きくなるため、保存容量も考慮した上で決定しましょう。

色調の種類と使い分け

スキャンの色調は以下の3種類から選択します。

  • モノクロ:文字・線図中心の書類に適しています。ファイルサイズが最も小さくなります。
  • グレースケール:写真や濃淡のある図版を含む書類に向いています。
  • カラー:色情報を正確に保存したい場合に使用します。図面の色分けや写真付き資料など。

「モノクロで十分か、写真・グラフのみカラーにするか」といった部分カラー指定も可能です。書類の内容に合わせて指定することで、ファイルサイズと品質のバランスを取ることができます。

ファイル形式・ファイル単位の考え方

電子化後のファイル形式と、何をひとつのファイルにまとめるか(ファイル単位)は、後の業務効率に直結する重要な設定です。

ファイル形式

スキャニングで作成するファイルの95%以上はPDFです。ただし、用途によって以下のように使い分けることがあります。

  • PDF:標準的な選択肢。閲覧・検索・印刷用途に幅広く対応
  • TIFF:図面をCADソフトで開く際に下絵として使いたい場合など、高精度な画像データが必要なケース
  • JPEG:写真やデザイン資料など、画像として扱いたい場合

ファイル単位

「何ページをひとつのPDFにまとめるか」は、後から書類を検索・参照する際の利便性に大きく影響します。主な単位は以下の通りです。

  • 1冊1PDF:バインダーや冊子をまるごと1ファイルに。ページ数が多い場合に管理しやすい
  • 1インデックス1PDF:章・項目ごとにファイルを分割。検索性が高まる
  • 1件1PDF:契約書・図面・検査書類など、件単位で管理したい場合
  • 1枚1PDF:ページ単位で管理が必要な場合

📌 実務上のアドバイス

ファイル単位は「後でどうやって検索・参照するか」を起点に決めるのが重要です。システムへの登録を予定している場合は、登録単位に合わせてファイルを分割しておくと、後工程の手間を大幅に省けます。

画像の向きとOCR処理の関係

スキャンした画像の向きには、主に以下の設定があります。

  • ファイルに入っているとおりの向き(A4タテ・A3ヨコなど):原稿の綴じ方向に合わせた自然な向き
  • 正立(読める向き):すべてのページを人が読める方向に揃える設定

なお、OCR処理(文字認識)を行う場合は「正立」にする必要があります。斜めや逆向きのままだと文字認識の精度が大幅に下がるため、OCRを使う予定がある場合は事前に指定しておきましょう。

オプション作業の種類

スキャニング本体に加えて、以下のオプション作業を組み合わせることができます。

オプション 内容・メリット
OCR処理 透明テキスト付きPDFを作成。PDF内でキーワード検索が可能になります
PDFしおり作成 章・項目ごとのしおり(ブックマーク)を設定。大量ページの閲覧性が向上します
Excelハイパーリンク作成 台帳ExcelからPDFへのリンクを設定。書類管理システムとの連携に便利です
溶解処理 電子化完了後の原本を証明書付きで機密溶解廃棄。保管スペースの解消と情報漏洩リスクの低減を同時に実現します

料金の決まり方|仕様が価格に影響する

スキャニングの料金は「工数(手間)」によって変わります。同じ枚数・ページ数でも、仕様の組み合わせによって大きく金額が異なります。

下の表は「チューブファイル5cm分の書類」を例にした、価格が安くなるケース・高くなるケースの比較です。

価格が安くなる仕様 価格が高くなる仕様
A4サイズのみ A4・A3・B4・B5・不定形サイズが混在
ホッチキス止め無し ホッチキスやクリップが多い
1冊で1PDFファイル 数ページ1PDF・1章1PDFなどファイル数が多い
普通紙(コピー用紙)のみ 普通紙・青焼き・トレーシング・薄紙などが混在
ファイル名:番号のみ ファイル名:書類に記載の内容(かな・漢字)を入力
モノクロスキャン 写真はカラーなど色指定あり
OCR処理無し OCR処理あり

💡 見積り前に整理しておきたいこと

見積りを依頼する前に、書類の種類・サイズ・紙の状態・ファイル単位・OCRの要否をある程度整理しておくと、より正確な金額をご提示できます。「仕様が決まっていない」という段階でも、まずはお問い合わせください。一緒に最適な仕様をご提案します。

まとめ

スキャニングの仕様は、解像度・色調・ファイル形式・ファイル単位・オプション処理の組み合わせで決まります。それぞれが料金にも影響するため、用途と予算のバランスを考えながら設定することが大切です。

スキャニングサービス宏和では、仕様の選び方から丁寧にご相談に対応しています。「何をどう決めればいいかわからない」という段階でも、無料でお見積り・ご相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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品質も価格もあきらめない。